アフリカへのお土産は

せっかく日本から遠く離れたアフリカまで行くのだから、旅先で会った人たちに何かちょっとしたものを渡したい、と思うのが人の常。アフリカに行ったことのあるお友達からは「小銭をちょっと持っていくと喜ばれるよ」と教えてもらったので、10円やら5円やら(1円はさすがに安っぽいかと思って自重)をちょこちょこ集めてはいるのだけど、それだけじゃちょっと物足りない…。

そこで、思いついたのが、折り紙。
これなら、コストもかからないし、持って行くにも軽いし、目の前で折ってあげたら喜ばれそう!

と、勇んで買ってきたのはいいものの、ここ数年、折り紙なんてツルしか折ってません。ツル以外、本当に何ひとつ折り方を思い出せない。これっぽっちも思い出せない。
悩んだ末、やっぱり頼るのはインターネット。いくつか折り紙サイトを検索し、現在、時間を見つけては折り方研究中です。パッと折れて、見れば何だかすぐわかって喜ばれそうなのとなると、なかなか難しいのです。



こちらは、試作品のキリンと鳥。鳥はともかく、キリンは柄まで描かないと何だかまったくわからないので却下。現在、よさそうなのは、箱と、手裏剣辺りかしら…。しかし、手裏剣もパーツの向きが同じになっちゃったり、組み合わせたらうまくいかなかったり、なかなか難しいのであります。

でも、私が折った何かがアフリカのどこかで出会った誰かに喜んでもらえるかもしれないし、そのどこかの場所にひっそりしばらく残るかもしれないと思うと、ちょっと張り切ってしまいます。
以前、アメリカのアリゾナ州、セドナに旅行した時、道中に立ち寄ったバグダッドカフェでも、日本人旅行客からのお土産や日本語のメッセージがあって何となく嬉しかったものだし、アフリカでも、私が滞在した後に通りかかった日本のバックパッカーが「お、折り紙だ!」なんて思ってくれたらなお楽しいなあ、と思うのです。

そして、折り紙って結構心が休まるもので。食後にちょっと折り紙タイムを過ごして、何となくほっと一息、なんて感じに練習を楽しんでいます。このまま趣味にしちゃおうかしら、折り紙。


予防接種を受ける 4

ご好評をいただいてきた予防接種シリーズも、いよいよ最後の1本となりました。

昨日の朝一番、9時半に受けてきたのが、黄熱病のワクチン。
電話応対してくれたおじいちゃんだと思った人は、意外に黒髪のおじさまで、この日も、「10歳?16歳以下は受けちゃいけない予防接種なんですけどねえ。受けちゃったんですねえ。ああそう」と、独特のしゃべりを披露中。

私はそこを素通りして受付に行って、まずは体温を測り、申込書に記入して、身分証明書を提示して、後は待つのみ。「黄熱そろいましたー」と、裏で看護婦さんが言っていたので、全員そろったら接種が順々に開始される流れのようです。つまり、遅刻したり無断欠席すると迷惑がかかってしまうのね。

呼ばれたら、診察室?というか、衝立の奥に入って、おじいちゃん(今度こそおじいちゃんだった)先生の問診を受けます。「アレルギーはありますか?」と、聞かれたので、「花粉症がちょっと。あと、猫アレルギーです」と言ったら、「ああそう。うん、まああんまり関係ないんだけどね」と。まあそうですよね。

問診も軽くで済んで、一応副作用のことも確認して、後は看護婦さんにちくっと打ってもらっておしまい。打つ場所もあるのか、ベテランの方だったのか、ほとんど痛くなかったです。
接種後は一応20分休んでいくこと、と、注意書きには書いてあったけど、別にしっかり休まないといけないということもないらしく、さっさと帰っている人もいました。私は一応ソファでちょこっと休んだけど、特に問題もなさそうなので、帰ることに。

目の前が山下公園という素敵なロケーションだったので、しばらく海を眺めながらぼーっとして、それから桜木町まで歩いて買い物して帰りました。朝の横浜って滅多に来ないから新鮮でありました。

そんな素敵な検疫所は、こちら。

日本検疫衛生協会 横浜診療所

結局、今回の旅行のための予防接種にかかった料金は以下の通りです。

・トラベルクリニック初診料 2000円 
・破傷風 3000円
・A型肝炎 8900円
・黄熱病  11000円

しめて、24900円(+消費税600円くらい)。

高いです。予防接種、非常に高い。
トラベルクリニックは診察料がかかったりするし、病院によってワクチンの代金もまちまちだったりするようなので、もしまたこういうことがあったら、検疫所に行ってさくっとワクチン代だけ払って受けちゃうのが一番いいかなーと思いました。


11000円のイエローカード。でもこれは1回受けておけば、10年間は有効なんだそう。アルゼンチンとかブラジルとか南米の国もリスクのある国とされているようなので、あと10年はそれらの国を訪れても大丈夫というのは有難い…かも。

予防接種を受ける 3

どんな風に予防接種の予定がうまくいかなかったかというと。
二日後にかかってきた電話で、トラベルクリニックの方から断られてしまったのです。

「同じ日に違う施設で違う種類の予防接種を受けられると、万が一身体に何か影響が出た時に、どちらが原因なのかわからなくなってしまって、保障などの問題にもなってしまうので、うちではその日A型肝炎の予防接種を受けていただくことはできないということになりまして・・・」

と。でもって、

「A型肝炎の2回目は同日に他のクリニックで受けていただくか、もしくは渡航先で受けていただくのがいいかと思います。帰国されてからまたうちに来ていただいても大丈夫です」

なんだそうです。

同日に他のクリニックで受けていいなら、受けること自体は問題ないってことじゃないのよー!そもそも、お宅のドクターが同じ日に検疫所で黄熱病受けてから来いって言ったからそのようにしたんですよっ!がんばって朝早くに電話して予約とったんですよっ!
と、さすがにちょっとぷりぷりしましたよ。

思うに、トラベルクリニックのドクターは外から来ているお医者さんで、彼が独断で「同じ日にやりますよ!」って言っちゃったけど、病院の院長がやはり責任問題になってしまうと困るので後からNGを出した、ということなのでしょう。そのドクターはいい加減なこと言ってもらっちゃ困るし、病院もその辺きちんと管理してくれないと困るんだけども、まあそれを電話をくれている看護婦さんに怒っても仕方ないといえば仕方ないのです。

でも腹の虫が収まらないのでつい、電話を切る前に、「先生にも、ちゃんとご案内してくださるようにお伝えください」と、まだぷりぷりしつつ言ってしまいました。看護婦さん、謝らせてしまってごめんね。

で、黄熱病を受けることになっている検疫協会の方に電話してA型肝炎2回目との兼ね合いを聞いてみたところ、「そりゃ、一緒にはやらない方がいいよー」とのこと。この方がまた、多分長いことこの仕事をやってらっしゃる方で、割と歯に衣着せぬな感じのおじいちゃん、という印象なんだけど。

「だってあんた、ワクチンって感染させるんだからね、菌に。黄熱病だって、あんたに黄熱病の菌を植え付けるんだからね。他のも一緒にってのはやめといた方がいいですよ」

なんて言われて、そりゃそうだ感染するんだもんなあ、と妙に納得。

「でも、そうするとA型肝炎2回目受けないでアフリカ行くことになるんですけど、大丈夫でしょうか?」
「A型肝炎はね、1回でも受けておけば2週間後くらいから効果が出て、だいぶ感染が防げるから平気ですよ。で、帰ってきてから2回目受けるなりすればいいと思うよ」

うーん、そうなのか。
実際にはA型肝炎1回だけでどの程度効果があるのかははっきりわからないんだけど、おじいちゃんにこうやって断言してもらえて、何となく安心したし、また2つの菌に同日感染するのも気が進まないし・・・ということで、結局、渡航前の予防接種はあとは黄熱病を受けるのみにしました。

そんなわけで、今回のアフリカ旅行前の接種は以下の三本立て。

・破傷風
・A型肝炎1回
・黄熱病

とりあえず最低限は受けておく、といった感じ。
危険なところに踏み入るわけでもないし、これで何とかなるでしょう。ならなかったらその時だ。


予防接種を受ける 2

まだまだ続くよ、予防接種。

旅行前のあと2回、

・A型肝炎2回目
・黄熱病

を、土曜日に受けるつもりでありました。(ありました、と過去形な理由は後に)


受けた後の影響も結構大きそうだったので、できることなら受けたくないなーと思っていた黄熱病の予防接種。トラベルクリニックで先生に相談してみると、

「黄熱病ね、これは受けておいた方がいいね」

断言されてしまいました。

「え、そうなんですか!」
「うん、この辺りの法律はころころ変わるからね。ジンバブエと南アフリカを行き来する時ももしかしたら、南アフリカに再入国できなくなる可能性があるから受けておくに越したことはないよ。ビクトリア・フォールズに行くならザンビアにもきっと行くことになるでしょう。それに、ボ ツワナにも行きたくなると思うよ。カバが見られるし」

カバ! それは行きたい!

しかし、黄熱病ワクチンは受けたい人が多いので、検疫所の予約も混むのだそう。間に合うのか。そして、それに加えてドクター曰く、

「A型肝炎の2回目もできたら受けていくといいね」

A型肝炎のワクチンは、1度しか受けられなくても40%くらいは感染の確率を下げることができるのだけど、2回受けられれば90%感染を防げるので、できることなら渡航前に2回は受けておきたいものなのだそうです。1回目と2回目の間は2週間あけるのが理想で、それから6ヶ月たった時点で3回目を受ければ、効果はほぼ一生続くのだとか。


それなら、出発前までにできれば黄熱病とA型肝炎2回目両方を受けていきたい。でも、黄熱病は生ワクチンなので、接種前1週間と接種後1ヶ月は他のワクチンを打たないという決まりがあるらしく、そうなると黄熱病接種を1週間後に受けたとしても、A型肝炎の2回目は間に合わないのではなかろうか。

「そうなんだよね。なかなか難しいんだけどね…。今から一週間後の土曜日に黄熱病を受けて、その日にそのままうちに来てA型肝炎の2回目を受けてもらうっていうのが理想かな」

えっ、他のワクチンは1ヶ月待たなきゃいけないっていってるのに、同日にもう1本打っちゃって大丈夫なんですか?!しかも、A型肝炎、2週間たってないですけど。

「2週間っていう規制も、一応言われてはいるけど、医学的には問題ないんですよ。それに、免疫のシステムとしては、同日に受けちゃった方が次の日とか数日後に受けるよりもうまく働くんだよね。人間の身体っていうのは面白いものでねー。わっはっは」

ほんとにー?と、思いつつも、ドクターは自信満々に笑っているし、まあそんなものなのかもしれないな、と思い。「それじゃ、がんばって土曜日に来られるか黄熱病の予約をしてみます」と言って、病院を後にしたのでありました。

黄熱病混んでるよ、といわれたので、週明けの月曜日、通勤途中に朝一で何度か電話をかけてみたところ、何と偶然に次の土曜日の午前中がキャンセル待ちとか!早速そこを予約して、そのままトラベルクリニックに電話して、午後にA型肝炎2回目を予約。

こんなにすべてがうまくいくなんて、ついてる!いい流れ!
と、うきうきしていたんですが、そんなにうまくいくことばかりじゃ世の中面白くないんですね。二日後に、その予定は狂う羽目になるのです。