予防接種の副作用

ああ、気がつけば、1ヶ月以上も放置!

旅行も無事に終わって帰国して、それからすでに2週間以上経ってしまいました。日常に戻ってくると、時間ってあっという間に過ぎるものです。

出発前にももっと更新したかったのだけど、できなかったのはまたしても予防接種のおかげでありました。正確にいえば、予防接種の副作用のおかげ。注射を受けたところ両方で、「副作用はそんなに出ないから大丈夫だよ」と言われていたんだけれど、緑茶を飲んだら胃が痛くなったり、髪を染めたら頭皮が痛くなったりと、妙に敏感な私の身体、案の定しっかり反応してくれました…。

・A型肝炎1回目
打つ時の痛みのなさもさることながら、その後も特に何の副作用もなし(多分)。1回目だからなのか、肝炎の予防接種はそういうものなのか。

・破傷風
こいつは結構曲者でした。
打つ時に痛いだけかと思ったら、次の日の朝に起きたら左側の肩甲骨から首にかけてが痛くて首が回らない。最初は寝違えたと思っていたのだけど、黄熱病接種の時に看護師さんに聞いてみたところ、「ああ、破傷風はね、そういうことがよくあるのよね」と。結構強い菌なので、打ったところがしばらく腫れたり、筋肉に影響が出たりは珍しくないそうな。ちなみに、腫れてかゆい時はかゆみ止めを塗ってもいいけど掻いてはいけないそうです。(知らずにすごく掻いてた)

あと、この2本を打った夜に後味のわるーい悪夢でうなされたのだけど、それも今思えば予防接種の副作用だったのかも。どちらが原因かはわかりませんが、何となく、破傷風を疑ってます。何となく。

・黄熱病
黄熱病の副作用として可能性があるのは、高熱や吐き気、めまいなどなど。
接種時に、「100人に5人くらいの確率でしか副作用は出ないから大丈夫よ!」と看護師さんに言われたものの、リサーチしていると結構副作用が出たという人が多くてちょっと心配しておりました。

でも、数日経っても特に体調が悪くなることもないし、どうやら大丈夫そう…と、思っていたら、ちょうど予防接種から一週間後に出ました。高熱。

…思えば、「一週間後くらいに熱が出たりすることもあるよ」ってトラベルクリニックの先生が言っていたかもしれない。しかし、こんなにどんぴしゃに唐突に出なくても。

豚インフルで経験した41度よりはマシだったけど、発熱ってダメージが大きいもので、身体中痛いし、頭は朦朧とするし、もうトイレに行くのすら一苦労。おまけにせっかくの実家住まいなのに、ちょうどその日に限って両親ともに帰りが遅く、キッチンでへろへろになりながら雑炊をつくってもそもそ一人で食べました。子どもの頃は高熱でも結構動けるのに、大人になってからの熱って何でこんなにつらいのでしょう。

熱自体は一晩で朦朧としない程度にはおさまったけど、体調はなかなかよくならず。吐き気はするし、眩暈はするし、だるいしで、家に引きこもっていた数日間。このままアフリカ行けないんじゃないかと不安になりました。結局は行けたんですが。

そんなこんなで一番つらかったのが、黄熱病の予防接種の副作用なのでした。

それと、どちらの接種日も、受けた後しばらくしてから、何となくぼーっとしたりだるかったり汗が出たり、微妙に具合が悪いかな…?という感じになりました。副作用というより、体内に入ってきた見慣れない菌に免疫システムが反応していた模様。いきなりいろんな菌を注入されて、私の身体も戸惑ったことでしょう。

ちなみに、黄熱病のイエローカード。結局、南アフリカへの再入国の際にも持っているか聞かれることもなく、旅行中に必要になることはありませんでした。
とはいえ、受けておいたおかげで黄熱病に罹る心配はせずに済んだし、再入国についても心配ずにザンビアに入国できたので、保険という意味で受けておいてよかったです。

今回の一番の教訓は、予防接種を受ける時は副作用も予定に入れていろいろ準備日程を組むこと。倒れていた間、やろうと思っていたことが何一つできなくて本当に困ったんだもの。

アフリカへのお土産は

せっかく日本から遠く離れたアフリカまで行くのだから、旅先で会った人たちに何かちょっとしたものを渡したい、と思うのが人の常。アフリカに行ったことのあるお友達からは「小銭をちょっと持っていくと喜ばれるよ」と教えてもらったので、10円やら5円やら(1円はさすがに安っぽいかと思って自重)をちょこちょこ集めてはいるのだけど、それだけじゃちょっと物足りない…。

そこで、思いついたのが、折り紙。
これなら、コストもかからないし、持って行くにも軽いし、目の前で折ってあげたら喜ばれそう!

と、勇んで買ってきたのはいいものの、ここ数年、折り紙なんてツルしか折ってません。ツル以外、本当に何ひとつ折り方を思い出せない。これっぽっちも思い出せない。
悩んだ末、やっぱり頼るのはインターネット。いくつか折り紙サイトを検索し、現在、時間を見つけては折り方研究中です。パッと折れて、見れば何だかすぐわかって喜ばれそうなのとなると、なかなか難しいのです。



こちらは、試作品のキリンと鳥。鳥はともかく、キリンは柄まで描かないと何だかまったくわからないので却下。現在、よさそうなのは、箱と、手裏剣辺りかしら…。しかし、手裏剣もパーツの向きが同じになっちゃったり、組み合わせたらうまくいかなかったり、なかなか難しいのであります。

でも、私が折った何かがアフリカのどこかで出会った誰かに喜んでもらえるかもしれないし、そのどこかの場所にひっそりしばらく残るかもしれないと思うと、ちょっと張り切ってしまいます。
以前、アメリカのアリゾナ州、セドナに旅行した時、道中に立ち寄ったバグダッドカフェでも、日本人旅行客からのお土産や日本語のメッセージがあって何となく嬉しかったものだし、アフリカでも、私が滞在した後に通りかかった日本のバックパッカーが「お、折り紙だ!」なんて思ってくれたらなお楽しいなあ、と思うのです。

そして、折り紙って結構心が休まるもので。食後にちょっと折り紙タイムを過ごして、何となくほっと一息、なんて感じに練習を楽しんでいます。このまま趣味にしちゃおうかしら、折り紙。


予防接種を受ける 4

ご好評をいただいてきた予防接種シリーズも、いよいよ最後の1本となりました。

昨日の朝一番、9時半に受けてきたのが、黄熱病のワクチン。
電話応対してくれたおじいちゃんだと思った人は、意外に黒髪のおじさまで、この日も、「10歳?16歳以下は受けちゃいけない予防接種なんですけどねえ。受けちゃったんですねえ。ああそう」と、独特のしゃべりを披露中。

私はそこを素通りして受付に行って、まずは体温を測り、申込書に記入して、身分証明書を提示して、後は待つのみ。「黄熱そろいましたー」と、裏で看護婦さんが言っていたので、全員そろったら接種が順々に開始される流れのようです。つまり、遅刻したり無断欠席すると迷惑がかかってしまうのね。

呼ばれたら、診察室?というか、衝立の奥に入って、おじいちゃん(今度こそおじいちゃんだった)先生の問診を受けます。「アレルギーはありますか?」と、聞かれたので、「花粉症がちょっと。あと、猫アレルギーです」と言ったら、「ああそう。うん、まああんまり関係ないんだけどね」と。まあそうですよね。

問診も軽くで済んで、一応副作用のことも確認して、後は看護婦さんにちくっと打ってもらっておしまい。打つ場所もあるのか、ベテランの方だったのか、ほとんど痛くなかったです。
接種後は一応20分休んでいくこと、と、注意書きには書いてあったけど、別にしっかり休まないといけないということもないらしく、さっさと帰っている人もいました。私は一応ソファでちょこっと休んだけど、特に問題もなさそうなので、帰ることに。

目の前が山下公園という素敵なロケーションだったので、しばらく海を眺めながらぼーっとして、それから桜木町まで歩いて買い物して帰りました。朝の横浜って滅多に来ないから新鮮でありました。

そんな素敵な検疫所は、こちら。

日本検疫衛生協会 横浜診療所

結局、今回の旅行のための予防接種にかかった料金は以下の通りです。

・トラベルクリニック初診料 2000円 
・破傷風 3000円
・A型肝炎 8900円
・黄熱病  11000円

しめて、24900円(+消費税600円くらい)。

高いです。予防接種、非常に高い。
トラベルクリニックは診察料がかかったりするし、病院によってワクチンの代金もまちまちだったりするようなので、もしまたこういうことがあったら、検疫所に行ってさくっとワクチン代だけ払って受けちゃうのが一番いいかなーと思いました。


11000円のイエローカード。でもこれは1回受けておけば、10年間は有効なんだそう。アルゼンチンとかブラジルとか南米の国もリスクのある国とされているようなので、あと10年はそれらの国を訪れても大丈夫というのは有難い…かも。

予防接種を受ける 3

どんな風に予防接種の予定がうまくいかなかったかというと。
二日後にかかってきた電話で、トラベルクリニックの方から断られてしまったのです。

「同じ日に違う施設で違う種類の予防接種を受けられると、万が一身体に何か影響が出た時に、どちらが原因なのかわからなくなってしまって、保障などの問題にもなってしまうので、うちではその日A型肝炎の予防接種を受けていただくことはできないということになりまして・・・」

と。でもって、

「A型肝炎の2回目は同日に他のクリニックで受けていただくか、もしくは渡航先で受けていただくのがいいかと思います。帰国されてからまたうちに来ていただいても大丈夫です」

なんだそうです。

同日に他のクリニックで受けていいなら、受けること自体は問題ないってことじゃないのよー!そもそも、お宅のドクターが同じ日に検疫所で黄熱病受けてから来いって言ったからそのようにしたんですよっ!がんばって朝早くに電話して予約とったんですよっ!
と、さすがにちょっとぷりぷりしましたよ。

思うに、トラベルクリニックのドクターは外から来ているお医者さんで、彼が独断で「同じ日にやりますよ!」って言っちゃったけど、病院の院長がやはり責任問題になってしまうと困るので後からNGを出した、ということなのでしょう。そのドクターはいい加減なこと言ってもらっちゃ困るし、病院もその辺きちんと管理してくれないと困るんだけども、まあそれを電話をくれている看護婦さんに怒っても仕方ないといえば仕方ないのです。

でも腹の虫が収まらないのでつい、電話を切る前に、「先生にも、ちゃんとご案内してくださるようにお伝えください」と、まだぷりぷりしつつ言ってしまいました。看護婦さん、謝らせてしまってごめんね。

で、黄熱病を受けることになっている検疫協会の方に電話してA型肝炎2回目との兼ね合いを聞いてみたところ、「そりゃ、一緒にはやらない方がいいよー」とのこと。この方がまた、多分長いことこの仕事をやってらっしゃる方で、割と歯に衣着せぬな感じのおじいちゃん、という印象なんだけど。

「だってあんた、ワクチンって感染させるんだからね、菌に。黄熱病だって、あんたに黄熱病の菌を植え付けるんだからね。他のも一緒にってのはやめといた方がいいですよ」

なんて言われて、そりゃそうだ感染するんだもんなあ、と妙に納得。

「でも、そうするとA型肝炎2回目受けないでアフリカ行くことになるんですけど、大丈夫でしょうか?」
「A型肝炎はね、1回でも受けておけば2週間後くらいから効果が出て、だいぶ感染が防げるから平気ですよ。で、帰ってきてから2回目受けるなりすればいいと思うよ」

うーん、そうなのか。
実際にはA型肝炎1回だけでどの程度効果があるのかははっきりわからないんだけど、おじいちゃんにこうやって断言してもらえて、何となく安心したし、また2つの菌に同日感染するのも気が進まないし・・・ということで、結局、渡航前の予防接種はあとは黄熱病を受けるのみにしました。

そんなわけで、今回のアフリカ旅行前の接種は以下の三本立て。

・破傷風
・A型肝炎1回
・黄熱病

とりあえず最低限は受けておく、といった感じ。
危険なところに踏み入るわけでもないし、これで何とかなるでしょう。ならなかったらその時だ。


予防接種を受ける 2

まだまだ続くよ、予防接種。

旅行前のあと2回、

・A型肝炎2回目
・黄熱病

を、土曜日に受けるつもりでありました。(ありました、と過去形な理由は後に)


受けた後の影響も結構大きそうだったので、できることなら受けたくないなーと思っていた黄熱病の予防接種。トラベルクリニックで先生に相談してみると、

「黄熱病ね、これは受けておいた方がいいね」

断言されてしまいました。

「え、そうなんですか!」
「うん、この辺りの法律はころころ変わるからね。ジンバブエと南アフリカを行き来する時ももしかしたら、南アフリカに再入国できなくなる可能性があるから受けておくに越したことはないよ。ビクトリア・フォールズに行くならザンビアにもきっと行くことになるでしょう。それに、ボ ツワナにも行きたくなると思うよ。カバが見られるし」

カバ! それは行きたい!

しかし、黄熱病ワクチンは受けたい人が多いので、検疫所の予約も混むのだそう。間に合うのか。そして、それに加えてドクター曰く、

「A型肝炎の2回目もできたら受けていくといいね」

A型肝炎のワクチンは、1度しか受けられなくても40%くらいは感染の確率を下げることができるのだけど、2回受けられれば90%感染を防げるので、できることなら渡航前に2回は受けておきたいものなのだそうです。1回目と2回目の間は2週間あけるのが理想で、それから6ヶ月たった時点で3回目を受ければ、効果はほぼ一生続くのだとか。


それなら、出発前までにできれば黄熱病とA型肝炎2回目両方を受けていきたい。でも、黄熱病は生ワクチンなので、接種前1週間と接種後1ヶ月は他のワクチンを打たないという決まりがあるらしく、そうなると黄熱病接種を1週間後に受けたとしても、A型肝炎の2回目は間に合わないのではなかろうか。

「そうなんだよね。なかなか難しいんだけどね…。今から一週間後の土曜日に黄熱病を受けて、その日にそのままうちに来てA型肝炎の2回目を受けてもらうっていうのが理想かな」

えっ、他のワクチンは1ヶ月待たなきゃいけないっていってるのに、同日にもう1本打っちゃって大丈夫なんですか?!しかも、A型肝炎、2週間たってないですけど。

「2週間っていう規制も、一応言われてはいるけど、医学的には問題ないんですよ。それに、免疫のシステムとしては、同日に受けちゃった方が次の日とか数日後に受けるよりもうまく働くんだよね。人間の身体っていうのは面白いものでねー。わっはっは」

ほんとにー?と、思いつつも、ドクターは自信満々に笑っているし、まあそんなものなのかもしれないな、と思い。「それじゃ、がんばって土曜日に来られるか黄熱病の予約をしてみます」と言って、病院を後にしたのでありました。

黄熱病混んでるよ、といわれたので、週明けの月曜日、通勤途中に朝一で何度か電話をかけてみたところ、何と偶然に次の土曜日の午前中がキャンセル待ちとか!早速そこを予約して、そのままトラベルクリニックに電話して、午後にA型肝炎2回目を予約。

こんなにすべてがうまくいくなんて、ついてる!いい流れ!
と、うきうきしていたんですが、そんなにうまくいくことばかりじゃ世の中面白くないんですね。二日後に、その予定は狂う羽目になるのです。

予防接種を受ける 1

よし、アフリカ行っちゃえー!
と、勢いで決めたのはいいものの、そういえば、アフリカ旅行って予防接種が必要だったりするんじゃなかろうか・・・。と、調べてみると、肝炎とかマラリアとか狂犬病とか破傷風とかポリオとか黄熱病とかいろいろな病名が出てくる出てくる。

今回行こうとしているのは南アフリカとスワジランド、それからジンバブエのビクトリア・フォールズ、の予定だったのだけど、その場合はどういう予防接種が必要なのか、ジンバブエよりケープタウンに行った方がもしかしたら安全なのか、なんてことを、航空券を買う直前にばたばたリサーチいたしました。

調べてみると、南アフリカ、スワジランドだけだったら、万が一予防接種が間に合わなくてもどうにかなりそうなので、航空券はとりあえず購入。
そして、ジンバブエだといろいろな病気の罹患リスクが高いのでは、と心配していたけど、「ジンバブエは近代的な国だよ。マラリアは気をつけた方がいいけど、それはどこでも同じだし、あとは食べ物に気をつけたりしていれば、予防接種はなくたって大丈夫。むしろ、ケープタウンの方が不用意な行動をした時に危ないかもしれないよ(笑)」と、最近知り合ったばかりの旅慣れたお友達に教えてもらったので、予定通りビクトリア・フォールズに行ってみることに。

そのお友達、マラリア対策の方法や荷造りについてもとても詳しく教えてくれて、本当に心強かったのです。アフリカ行きを考え始めた、ちょうどその時に出会った人で。こんな素敵な出会いがこんな素敵なタイミングであるなんて、運命って何てやさしいんでしょう。

で、予防接種。
お金もかかるし、そんなに危険な旅の仕方もしないつもりだし、受けなくてもいいかなと思っていたんだけど、親に安心してもらうためと、自分でもそんなに健康に自信があるわけではないので、一応受けられるものは受けておくことにしました。

検疫所とトラベルクリニックに電話して勧められたのが、

・A型B型肝炎
・狂犬病
・破傷風

の3つ。

それと、ビクトリア・フォールズはジンバブエとザンビアの国境にあって、南アフリカ政府によってザンビアは黄熱病を警戒すべき汚染国と指定されてしまているので、もしザンビアに入国する場合は黄熱病のワクチンを受けた証明書も必要になるとのこと。

黄熱病は検疫所でないと受けられないし、とりあえず難しそうならザンビアに行かなきゃいいやー、と思い、まずはトラベルクリニックに肝炎と破傷風の予防接種を受けに行ってきました。

どうやら「トラベル担当」らしい豪快な感じのドクターで、予防接種を受けるべき病気のリストを見せてくれて、どこに行くのかとか、どんなところに泊まるのかとか、まずはちゃきちゃき問診。

「個人旅行なんだね。バックパッカーが泊まるような宿に泊まるの?普通のホテル?」
「いや、ドミトリーとかではないですけど・・・普通のホテルというほどでもないかも。B&Bとか、そういう感じだと・・・」
「ああ、じゃあ安ホテルってことにしとくね!」

うん、端的にいえばそうなんですけどね。
書類に「安ホテル」って書かれるとちょっと切ない。

旅程を話してから、ドクターがいうには、

「破傷風は子どもの頃に三種混合で一度受けてるだろうから、一応今回1回やっておけばいいと思うよ。A型肝炎は食べ物とか水から罹るから、これも必要かもね。B型肝炎は体液の交換でうつるだけだし、狂犬病も滅多にかかるものではないから、この2つはどちらでもいいかな。あ、でもA型とB型両方受けるつもりなら、混合のやつを受けられるよ。これは輸入のワクチンになるけどね。あとはマラリア予防薬ね。これは副作用も結構強かったりするし、現地で都市部にしかいないんだったら飲まなくてもいいかもしれないけど、10日くらい行くなら飲んでおくのもありだけよ。ただ、結構高いんだけどね」

情報をばーっと教えてくれた後に、「で、どうします?」と。

こっちのコースにしますか、そっちのコースにしますか、そこにオプションつけますか?みたいな勢いで、思わず、「な、何だか、カラオケのメニューみたいですね・・・」と頭を抱えたら、看護婦さんがやさしく笑ってくれました。

考えた末、最低限の破傷風とA型肝炎だけ受けておくことに。
マラリア予防薬は現地で買った方が安いそうだし、お友達からも「足首をきちんと覆って肌を出さないようにしていれば大丈夫」とアドバイスをもらったので、とりあえず飲まないことにしました。

破傷風のワクチンの名前は、トキソイド。
A型肝炎の方は、エイムゲン。

その場で新品の箱を持ってきてくれて、未開封であること、使用期限が過ぎていないことを確認してから、注射器に入れてくれます。

利き手を聞かれて右だと答えると、

「じゃあA型肝炎を右にして、破傷風を左にしましょう」

ということは、破傷風の方がダメージが重いのだろうか、と思っていたところ、その通りでした。
左の方が痛かった・・・。刺す時も、注入中も痛かった。注射後も痛かった・・・。
痛い顔が直らずにいたら、「それが普通なの。右の方が痛くないところに刺したんだよ」と、ドクターに笑われました。そうですよね、注射ですもんね。

「それじゃ、今日はあんまり運動しないように。あとアルコールも飲み過ぎないようにね」
「ええと、お風呂は・・・」
「あ、お風呂はいいですよ。昔はね、お風呂は汚かったから入っちゃダメって言ったんだけど、今は清潔だから。大丈夫なの」

あら、そういうものなのですね。

菌を植えつけたのに予想外に気軽だなあと思いながら、とりあえずその日は終了。

したんだけど、予防接種って一回じゃ終わらないんです、これが。
実はちょうど一週間後、この土曜日に、あと2つ注射が控えているのでありました。



旅の予感

2012年の抱負のひとつに、「最低3つ、知らない場所に旅行する」というのがあったのですが、その後すぐに、近場だけど今までちゃんと旅行したことのなかった沼津に一人でぶらっと泊まりに行く機会があり、それから来月、何とアフリカに行くことになりました。「知らない場所3つ」の抱負、今年の前半で達成できてしまうかも・・・!

昨年までは日本とアメリカしか行ったことがなかったのだけど、日本に帰ってきてからは、台湾に行ってみたり、国内でもちょこちょこ旅行してみたり。どうも、人生これから結構旅をすることが増えそうな予感がするので、せっかくだからちゃんと記録を残しておこうかなと思い、こんなブログを始めることにいたしました。

どうせなら昨年の台湾の話とか、今年の沼津とかもまとめておきたいです。

とりあえずは、アフリカの準備の話から。